12月8日は針供養の日です。
針供養とは 、折れたり曲がったり錆びたりしてしまった古い針を、こんにゃくや豆腐などに刺して供養する行事のことをいいます。
針をこんにゃくや豆腐に刺すのは、普段は固いものばかり刺している針を柔らかいものに刺して休ませるという意味があるそうです。
役目を終えた針に対する労いと感謝の気持ちをあらわすとともに、裁縫の上達も祈う行事とされています。
というわけで、針供養が行われる法輪寺に行ってきました。
法輪寺の針供養は、天皇より皇室で使われた針を供養せよと命じられたのが始まりだそうです。
皇室で使われた針は現在でも、法輪寺で12月に供養されているとのことです。
ちなみに、法輪寺の本尊である虚空蔵菩薩は手芸の守護仏だそうです。
今回初めて知りましたが、針供養をするのにふさわしいお寺だと思いました。
針供養では大針をこんにゃくに刺して供養、普段裁縫などで使用している針は本殿前に設置されている針納箱に納めます。
こんにゃくに刺すのは持っていった針だと思っていたので、刺す用の針は用意されているというのは驚きました。
針供養は、事八日のうち事始めと事納めの2月8日と12月8日に行われます。
農耕の始まりと終わりのこの日は、身を慎んで過ごす日とされたので、針仕事も休んで供養する日になったそうです。
また法輪寺のように2日間とも行う寺社もありますが、関東では2月8日、関西では12月8日に行われることが多いそうです。
針供養は本堂内でお坊さん方の読経などの仏事が行われ、巫女さんが舞を奉納されてから、2段に重ねられたこんにゃくに大針を刺して供養します。
私も刺してきました。
あまり裁縫はしませんが、着物の半襟をつけたり裾を上げたりする事がありますので、そういったときに上手にできるようにお参りしてきました。
この行事で道具は丁寧に大事に使い、感謝の心を忘れないことが大切だと改めて思いました。
踊りでもそれは一緒だと思うので、これからも舞扇を大切に使っていきたいと思いました。
今年の稽古納めも近づいてきています。
あと数回の今年の稽古、少しでも納得できる踊りになるように頑張ります。
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こんばんは
ニュースで見て(毎年)知ってはいましたが
皇室よりの供養とは知りませんでした
何物にも供養するのは、日本人ならではの
感謝の表れですね。
コメントありがとうございます。
私も行ったのは今年が初めてですし、知らなかったことも多々ありました。
確かに何物にも感謝するというのは、様々な物に魂が宿ると考える日本人ならではですね。