紅葉狩り

秋も深まり、風も冷たく感じられる今日この頃、少し遅れた紅葉狩りに高校時代の友人と行ってきました。
晴れたり曇ったりで、日が差すとぽかぽかと温かなのに陰ると肌寒く感じる日でした。
近鉄奈良駅で待ち合わせ、友人の案内で徒歩10分程の所にある依水園という日本庭園に行きました。
ここは、東大寺の近くにあって、時代の異なる二つの池泉回遊式といわれる庭園がありました。
江戸時代前期に造られた前園の庭には、鶴亀をなぞらえた中島があり、静かに水音が響き、自然と穏やかな気持ちになりました。
そして、前園から清秀庵という茶室をこえて進むと、後園と呼ばれる明治時代に造られた築山式の池泉回遊式庭園
が現れました。
池の背景には、若草山、春日奥山、三笠山の三山があり、東大寺の南大門の一部も見られる雄大な景色
と共に池があり、昔は、小舟を浮かべて風流な遊びをしていたそうです。
ボランティアのガイドさんが熱心に色々説明してくださったので、細かいことまでわかりとても勉強になりました。
お話の中に敗戦後、GHQに接収され洋風にペンキが塗られてしまった時期があったそうです。
とてもびっくりしました。
異文化により変えられてしまった物を、再び回復させ、本来の日本庭園の美しさを取り戻し守ってくださった先人の方々がおられたこと。
そして、その方々の努力のおかげで、こうして見学ができているということ。
感謝しながら依水園を後にしました。
春乃千香

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