ひとつの芸道、唯一の師匠

学校で教わることがら以外に、ある程度の期間に渡って学び習い身につけたもの、すなわち習いごとや趣味の数は多くない方ですが、それでも半世紀以上生きているため、両手の指の数は必要です。
 親に勧められて始めたお習字長じて書道、茶道、着物着付け、スキー、ジャズダンス、ヨガ、コーラス系、
英会話…
いずれも私の血となり肉となり、仕事で役に立ったり楽しみとして嗜み、人生を豊かにしてくれています。
ふと気づいたことがありますが、どれも指導者が一人ではないということです。様々なシーンで複数の方からの指導を受けています。ところが日本舞踊だけは、習い始めてから今日まで唯お一人の方からご指導を受けています。
そのお一人による道は粛粛とゆるぎなくある場所へと導くものでした。扇のあけしめに始まり、ゆっくりと
コツコツと山を登るようにして歩みを進め、今回ひとつのピーク(頂上)まで到達することができました。
 頂上で見た景色は、私にはまだまだもったいないもので、この時間、空間を私だけのために与えてもらう
ことは恐れ多さを感じます。
と同時に、もしまた機会を与えてもらえるものなら、よりふさわしい技量と度胸を身につけているようにと
意欲もわきます。
 今回のピークからゆっくりコツコツとまた歩みを続け、より高い頂をめざして、息ぎれしながらも休憩しながらも励みたいと思います。
 私をひとつの道でピークへと導いて下さったお家元はじめ関わって下さった職人の皆様、応援してくれる
友人、支えてくれる家族に心から感謝します。

あだち

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

便利な何でも屋 京都