寅の刻に

「君がためみたらし川を若水にむすぶや千代の始めたるらん」源俊頼(千載集1180年)

和歌にも詠まれているように若水汲み(若水迎え)は日本でかつてより行われている年中行事です。
この度「若水」という曲をお稽古させていただく機会を得たので少し調べてみました。
1日のうちで水が最も清浄になるといわれるのが寅の刻(午前4時ごろ)。
元旦のその時刻に井戸で汲む年の最初の水が若水。
かつては宮中で立春に行われていたが後に元旦が一般的に。
その水で雑煮を煮ると一年の邪気を除く、とのこと。
お茶人さんは現在でも若水を大事にされ
私の茶道の先生は元旦午前4時に若水でお茶を点てお仏壇に供えるそうです。
寒いながらも昔からの習わしを大事に守っておられる姿に潔さを感じます。
踊りの稽古を通してこんな日本の風習をより深く学べるきっかけを得てうれしいです。

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