初めて本会を鑑賞して ~つづき

幼い頃に大好きだった時代劇があります。

本当はお姫様なのに身分を隠し、男の着物を着て

旅をしながら、悪い奴等をこらしめていくストーリー。

一緒に旅をする町娘のおぎんは、彼女がお姫様であることを知らず

無邪気にお供していきます。

私は、いつもおぎんちゃんの真似をして着物を着せてもらっていました。

            

お家元の「万歳」を見終えて、楽屋へ向かいながら、

“ああ、年が近いからと、更年期の話なんかして盛り上がっていたけど、

お家元はやっぱり、すごい方だったんだ、雲の上の人・・・“

そして楽屋の前で、お家元の姿を見て、思わず、

“お姫様!”と、思いました。

「・・・なんだか、恐れ多くて、近寄れない・・・。」

「なーに、言ってるの!また、これからもお稽古がんばりましょ。」

「・・・は、い。」

            

ドラマの最終回は、お姫様であることがみんなにわかってしまい、

お姫様は、お城へ戻ることになります。

身分の高い人だったことを知ったおぎんは

ひどく落ち込み、泣きながら去っていくのですが、

お姫様は追いかけてきて言います。

「私と一緒にお城へ来てくれるでしょう!

一緒にお城で暮らしましょう!」

           

暑さと、本会の余韻に圧倒されて、練習がおろそかになっていましたが、

やっぱり心を入れ替えて、ちゃんとお稽古します。

皆様、お疲れ様でした。

これからもよろしくお願いいたします。

 

M.Y

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